酒の力


良かれ悪かれ、酒は精神状態を変化させることから、どの国でも特殊なものとして位置づけられています。宗教的に結び付けられたり、またいっぽうで拒絶されることがあるのは先に述べたとおりです。


飲酒の利点には、ストレスの解消、健康維持やコミュニケーションの活性化などが考えられます。コミュニケーション活性化の例として、「飲み会」のような飲酒を中心とした会合がよく開かれるのはご存知の通りかと思います。ほかにも料理の隠し味や下ごしらえに酒が使われることがあります。酒は人類の娯楽文化や食文化にはけっして欠かせない存在なのです。


しかし飲酒によってさまざまな害を引き起こす可能性があるのは否定できません。過度な飲酒は急性アルコール中毒を引き起こし、恒常的な飲酒はアルコール依存症を招き、内臓をいちじるしく傷めます。体内でアルコールを分解する過程で生じるアセトアルデヒドという毒はシックハウス症候群でも知られ、頭痛や不快感を招きます。酔っ払いによる暴行や飲酒運転による交通事故などの社会問題も発生しています。


歴史的にも酒におぼれて失敗した人物は数多くおります。酒という劇薬と文化的に切っても切り離せない関係にあっては、これとうまく折り合いをつけていくことが大事なのであります。